ノマド生活やセミリタイアなど、自由なライフスタイルを求める風潮のなか、在宅ワークに興味を持つ方が増えています。
SNSやYouTubeでは、午前中だけ働いて午後は自由に過ごすような、のんびりした生活をおくるインフルエンサーの発信をよく見かけます。
その影響か在宅ワークはゆったりした生活のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
それも一つの事実ですが、実はやり方を間違えると忙しく、過酷な状況となってしまうのが在宅ワークです。
そこで当記事では、在宅ワークが忙しくなってしまう原因と対策や予防するコツをご紹介します。
これから在宅ワークを始めてみたい方にとって、参考になると思いますのでぜひご覧ください。
在宅ワーク、実は意外と忙しい!

在宅ワークは実は意外と忙しくなりがちです。
会社勤めをしながら副業としての場合や、主婦が家事の合間に在宅ワークをやる場合、特に忙しくなります。
これまでは会社から帰ってきたら
- 食事や晩酌でゆっくり過ごす
- ゲームやテレビを楽しむ
こんな時間を仕事にあてることになるからです。
会社に勤めていると1日8時間働いて、さらに通勤時間も含めると少なくとも9時間以上は時間を使います。
そこから在宅ワークに使う時間を合わせると、長時間働くシビアな生活をしなければなりません。
専業であれば会社勤めがない分、時間に余裕が生まれるので楽になりそうです。
しかし収入もなくなるので、生活費をカバーするために多くの仕事をする必要があり、いかに高単価の仕事を効率良くこなすかが重要です。
効率化ができないと時間でカバーすることになり、生活のほとんどを仕事に費やすハメになります。
これらは在宅ワークに限った話ではありません。
アルバイトなど他の職種でも同じことが言えますが、在宅ワークにおいても生活にゆとりを持って働くにはそれ相応の工夫が必要です。
在宅ワークが忙しくなる原因

在宅ワークをすると忙しくなるのは、どこまでも時間を費やしてしまうことや、仕事量を増やし続けてしまうことが主な原因です。
時間の使い方にメリハリがつけられない
在宅ワークが忙しい理由の一つが、時間の使い方にメリハリがつけられない場合です。
ホワイトな企業に勤めていれば、残業することが認められず定時で仕事を切り上げなければなりません。
昼休みなどの休憩も、会社の流れの中できちんととることができます。
これが在宅ワークの場合は、どのくらい仕事をするのかは自分次第です。
自宅にいるので終電も気にする必要がありません。
なんとなく仕事を始め気が済むまで続けられるので、場合によっては徹夜もできてしまいます。
休憩も意識的に取らなければ、ずっと仕事を続けてしまいがちです。
いつまでも会社に居残るサラリーマンが、「残業してゆっくり仕事を片付ければいいや」と考えるのと一緒で、時間がいくらでもあるという認識だと在宅ワークでも一人ブラック状態になります。
経験の浅いうちや新しい仕事を受けた時は仕方ありませんが、慣れてきたら効率化を意識しないと、いつまでも忙しさから逃れられません。
また家にいることが多くなると家族の送り迎えや夕食を作るなど、今までやっていなかったことをするようになり忙しくなることがあります。
専業になると一日中家にいることが多くなるので、副業よりもこの状況が起きやすいです。
仕事量を増やし続けてしまう
在宅ワークは一契約ごとに、報酬をもらう出来高制が多く、このため仕事をたくさん引き受けて忙しくなってしまう場合があります。
例えば仕事に慣れて短時間で終わるようになったからと、空いた時間に新しい仕事を入れる場合などです。
仕事を効率化し短時間で終わらせ、仕事量を増やしていくのは当然の流れですが、自分のキャパを超えてしまうと、いつまでも仕事に追われることになります。
仕事がなくなってしまうことへの不安感から、予定を詰め込みすぎてしまう場合もあるので注意が必要です。
また完璧主義者は完成度を求めるあまり、どこまでも見直してしまい仕事が終わらないケースもあります。
こうなると一件の仕事量が増えたのと同じことなので、忙しさの原因となります。
自分の求める完璧と顧客の求める完璧は違うので、求め始めると終わりがありません。
それも、忙しさの原因となります。
忙しさを解決・予防する方法

忙しさを解決する方法は、スケジュールなどの自己管理を行い、集中できる環境を整えることです。
もちろん仕事の単価を上げていくことも重要ですが、それには作業スキルや営業力の向上が必須で、経験を得るための期間が必要になります。
そこで今回はすぐに改善できる、即効性の高い方法をお伝えします。
スケジュール管理を行い作業時間を意識する
在宅ワークではスケジュールを自分で管理する必要があります。
会社勤めと違い、仕事の進捗が悪かったとしても誰も指摘してくれないからです。
スケジュール管理の方法はまず、納期から逆算してスケジュールをたて一日分のタスクにまで落とし込みます。
この時点で無理のない設定にすることが大切で、もしもきついスケジュールになるようであれば仕事量が多いので、次回からいったん減らすことも検討します。
1日分のタスクはさらに時間ごとに割り振り、休憩時間も必ず設定してください。
そしてその時間内に仕事をこなしていくことに集中します。
早く終わった場合、次の日の分をやるのも良いですがこれが続くと結局忙しくなるので、やりすぎないよう割り切りが大切です。
調子が良く大幅に作業した場合は、その分次の日は少なくして体調を整えた方が良いでしょう。
スケジュール管理は便利なスマホアプリがあるので利用しましょう。
また時間をかけたことに満足するのではなく、成果を常に意識することが大切です。
成果に対しかけた時間がどれくらいだったのか、仕事を時給換算し時給を上げていく努力が忙しさを減らします。
集中できる環境を作り、仕事とプライベートを切り替える
在宅ワークでは仕事スペースを用意し、作業に集中できる環境を作ることが重要です。
専用のスペースを用意することで、仕事とプライベートの切り替えができます。
その結果、集中して仕事を早く終わらせることができるので、忙しくならずにすみます。
専用スペースが用意できない場合は
- 生活スペースの一部をパーテーションで区切る
- 仕事に関係のないものはできるだけ身の回りに置かない
このように視界をさえぎり気が散らないようにすることも効果的です。
仕事スペースは、できれば専用デスクがあれば良いですが、なければ普段生活で使っているテーブルでもかまいません。
ただし椅子は重要で、できるだけ体にあった疲れにくいものを用意した方が腰痛や肩こりを防ぎ、仕事に集中しやすくなります。
また気分転換として、たまに作業場所を変えるのも有効です。
普段の作業スペースの他に、ソファーや天気の良い日に庭で作業するなどです。
他に規則正しい生活で常に体調を良くしておくことも、環境を整えることのひとつと言えます。
そのためにもスケジュールの設定と毎日の管理が重要です。
まとめ

在宅ワークはゆったりした生活のイメージとは違い、意外と忙しいです。
しかしスケジュール管理や、仕事の環境を整えるなど自己管理をしっかり行えばかなり改善できます。
うまく会社勤めや家事などと両立できれば得られるメリットがあり、また専業として独立して自由な生活を送るなど在宅ワークには多くの魅力があります。
ぜひ対策をしっかり行って在宅ワークにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
コメント