田舎暮らしで気が滅入る原因とは?鬱ぎみの人は脱出も考えた方がいいかも

閑静で自然豊かな田舎生活を憧れて移住してきたのも束の間、田舎の価値観、行動についていけず、気が滅入ってしまう人もいるのではないでしょうか。

移住してから田舎の不便さ、人間関係が想像していたものと違っていた、そしてその大変さから逃げられないことに頭を抱えてしまう人が少なくありません。

今回、田舎の生活にあたって出てくる気が滅入る事項についてまとめています。

紹介していく次項に当てはまる事項が多い人は、かなり苦しい生活を送っていることになります。
もしかしたら今の暮らしを変えることを考えた方がいいかもしれません。
目次

田舎暮らしで気が滅入る原因

田舎暮らしで気が滅入る原因は主に人間関係ですよね。

実際に田舎で生活している人たちにアンケートをとってみたのですが、プライバシーが守られない、密な人間関係を要求されるのが辛い、といった意見がかなり多かったです。
また、田舎の不便な住環境もじわじわと心を蝕んでいくみたいです。
結構ストレスが溜まっても我慢している人は多いですが、溜めこみすぎるのは非常に危険です。
以下は自殺行動に走る原因についての表です。

一つ一つのストレスは小さくても、ストレス要因が複合化することで、大きなストレスとなり自殺衝動に駆られてしまう自体にまで発展してしまうことを示しています。
出典:令和3年度中における自殺の概況(厚生労働省)
もちろん、ストレスが溜まって衝動的に自殺、という可能性は低いですが、鬱になりやすい環境に置かれてしまっていることは確かです。

鬱になってしまうと、社会復帰にかかる時間は想像以上で、1年以上の休職は覚悟した方がいいです。
以下では、実際に気が滅入る原因をアンケートして出てきた結果を元にまとめたものを現地の声を交えながら紹介していきます。
紹介する事項に当てはまることが多いな、共感できるな、と感じる人は、現状の生活を見直す必要があるかもしれません。

狭いコミュニティによる人間関係の強制で気が滅入る

田舎は都会と比べ、人が少なく、なおかつ物も少ないです。なので、お互い助け合いが重要という意識があります。
ただ、全くの見ず知らずの人となると、協力もしにくいため、色々と工夫をして人間関係を築き上げようとしてきます。
それ自体はいいことなのですが、関わる人全員が良い人だったり、気が合う人だとは限らなく、そこに気を病む原因が発生してしまいます。

現地の人たちの声は以下の通りです。

田舎の人は穏やかな人ばかりというのは間違い。面倒な付き合いが多い

都会に住んでいると、田舎の人はいい人ばかりと思いがちでしたが、そうでもないことを身にしみて実感しています。
たしかに、いい人は多いと思いますが、そうでない人もいます。

都会だと、そういう人とは距離をとって生活しようと思えばできますが、田舎はとにかく集まりが多く、行事みたいなのもたくさんあるし、何をするにも協同でという感じなので、やっかいな人とも必ず付き合わなければいけないのが辛いですね。

また、距離をとるという価値観が田舎の人にはないので、自分から見たら、どうせぶつかるんだから離れておいたら良いのにと思う人同士が顔を合わせて言い合ってというのを見ると、げんなりすることがあります。

監視の目が多くストレスが溜まる

田舎では人の行動が筒抜け、プライバシーがまるでない、といった声が少なくありません。
田舎の人たちは、娯楽が少ないこともあり、噂話が大好きです。そのため、目立つ行動があろうものなら一瞬で広がってしまいます。陰湿な人が多い地域だと、話に尾ひれもつくため、非常に息苦しい思いをします。

現地の人たちの声は以下の通りです。

行動に対していちいち口出しされるのがもの凄く不快

何かしら何かあったら直ぐにでもうわさが立ったり、何かあると呼び出されてはこうでもないああでもないだの口出しがしょっちゅうで、そんなこと言われなくてもわかってるよと怒りがあらわになるくらいに、頭にくることがほとんどです。

また、親戚が農家をしてよく、お米などを頂いているのでお休みの日はお手伝いにもいかないと、とてもとても悪い感じがして、時々気を遣っては手伝うこともあるので、結構そうした気配りもすごく正直物凄くきついです。

その点では都会と全く逆なので、本当にきつい、気疲ればかりする、口出しばかりで監視されているような感じもあるので凄く嫌です。

高齢者はすぐに噂話をするので、行動に気を付けなければいけないのがストレス

近隣住民は若い方もいましたがどちらかといえば昔から住んでいる高齢者に近い方が多く、噂話がすぐに広まる印象がありました。

少しでも変わった行動をしているとすぐに噂になってしまうような地域だったので、散歩をする際にも近所の誰かにすぐ目撃されるのではないかと気を遣ってしまってストレスが溜まりました。

田舎独特の価値観がしんどい

都会から移住してきた人は特に感じるみたいで、田舎の人たちの価値観は結構違います。
地域ルールみたいなものも存在するみたいで、それに反してしまって村八分にされてしまったなんてことも。

特にご老人は前時代的な考えで凝り固まってしまっている人が多いです。
外からの情報も入ってきにくいので、余計に「自分の考えが正しいんだ!」と思って口出ししてきます。

現地の人たちの声は以下の通りです。

田舎ほど固定観念に縛られているところはない

とにかく狭い人間関係です。東京と違って異世界なのかと思うほどに考えも古いです。
○○するのが当たり前という概念が染み込み過ぎていて、人と違うことや珍しいことをする人はすぐに目をつけられ近所の噂になったり白い目で見られます。

近所同士で自分の家族の不幸自慢をしたり、自分の知らないところで自分の話が近所中に広まっていることもあります。親世代やそれ以上の世代がそういう価値観を持っているのは理解できますが、同世代の若者も同じであることに驚きました。

久しぶりに帰省をして学生時代の友人に会うと、すぐに人の悪口や噂話を始めます。人の容姿や行動をびっくりするほど見ています。9年前に上京してから、都会の人たちはそこまで細かく人のことを見ていないんだなと思ったのを思い出しました。

結婚式一つとってもそうです。コロナ禍で結婚式に対してマイナスなイメージもあったかと思いますが、今は色々な制限が解除され、都会の人たちは結婚式を楽しんで行う人も増えました。ですが田舎の人たちは結婚式に参加したからコロナになる、といったように結婚式を悪と捉えている人が多いです。

地域行事への強制参加がきつい

地域行事があった際、若い人はイベント要員として駆り出されることもあります。
楽しいイベントで周りも協力的ならいいのですが、実際は面倒ごとの押し付け合いです。
特によそ者は押しつけの標的にされやすく、自分の生活に手が回らないほどの量の仕事を押し付けられるなんてことも。

現地の人たちの声は以下の通りです。

無報酬で強制参加させられた上、それが当たり前だと思っている

私の母がきつかったようです。見知らぬ人の葬式を参列させられたり、一番いやだったのが選挙のお手伝いです。町長選だったのですが、電話をかけまくって選挙の投票をよびかかけるのですが、これが無報酬です。

なんだか解らないことに突き合わされ、お礼も言われずよそ者から来たものが協力するのがあたりまえ。という環境が田舎にはあります。知らない人ではないですが、仲がいいわけでもない人です。

いじわるする人とか、迷惑をかけてくる人ではありませんが、付き合いがない人です。
そういう人の選挙協力をなぜかやらされる羽目になりました。

具体的にどんな感じかというと、所謂架電をして投票をおねがいするそうです。所謂コールセンター的なことをやらされます。

冬場だったので、しかも田舎の倉庫みたいなところで永遠それをやらされたそうでかなりきつかったようです。田舎は助け合うという発想より、新参ものは先人に対して協力して当たり前という意味の解らない厚かましさがありました。
楽しい行事で和気あいあいしていればいいんですけどね。。。

行事にはなるべく参加しなくていいようにしていた

もともと実家も田舎暮らしでしたが、結婚して嫁いだ先も田舎でした。
そのため、季節ごとに近隣住人で構成される隣組の掃除や冠婚葬祭の集まりといったものに参加しなくてはいけませんでした。

高齢者が多く、若手が少ない中であまり自分が張り切ると期待されてしまうので、私はあまり表には出ず、まだ元気な姑に参加をしてもらうことが多かったです。私は仕事が忙しい、子供の部活の送迎があるといった理由で姑に頼んでいましたね。

姑も近所の人との交流は楽しいらしく、嫌な顔一つせずに引き受けてくれたのが幸いでした。
ただこのような行事や隣組関係はずっと続いていくかと思うと、いつか自分もやらなくてはいけないと非常にストレスと恐怖を感じています。

田舎暮らしは住環境が悪すぎて気が滅入る

田舎暮らしで気が滅入るのは、何も人間関係だけではなく、住環境の悪さも原因の一つです。
人間関係ほどのストレスは無いものの、ほぼ毎日直面するストレスになり、積もり積もって嫌になるものですね。
ポイントとしては、いくらデジタルが発達しても、サービス自体が田舎にはない、というところですね。

現地の人たちの声は以下の通りです。

車が無いとどこにも行けないし、夜道は暗くて危険

車がないととにかく生活できません。コンビニやスーパーに行くにも車が必要で、歩いて行くということが出来ません。急に必要なものがあって買い物に行こうと思っても、田舎すぎるので買いに行くまでにも時間がかかります。

ただでさえ最低賃金が低い環境であったので、学校を卒業してすぐに車を購入するのが当たり前になっていましたが、生活が苦しくなるのて私は購入できませんでした。

ですが車がないと生活できないので、親の車を借りるしかなく、しばらくそれで生活していました。学校も遠く小学校、中学校共に片道4キロ以上あります。子供の足にはなかなかきついです。

田舎すぎるがゆえに夜になるとお店の灯りもなく、建物もなければ家の数も少ないので、夜早い時間でもとにかく真っ暗で怖いです。田舎だから防犯面は安全かと思って育ってきましたが、夜真っ暗な状態で帰宅するのはとても怖かったです。

街灯が付いている都会の方が逆に安全なのではないかと思うくらいです。
街灯が無いところは夜は真っ暗で何も見えません。

出前を取りたくても、サービス圏外

田舎には飲食店が少ないので、自炊の必要性が高くなることがストレスです。
職場から家までの間に立ち寄って食事ができるところがほとんどありません。どんなに疲れていても帰って作るしかないと思うと、正直ぐったりします。

ウーバーイーツや出前館などの配達サービスはおろか、ピザ屋の配達も圏外です。
出前をしてくれるような個人店もありません。かろうじてコンビニやスーパーはありますが、夜遅くなるとほとんど残ってない上に選べるものが限られているので、たまには人の作った温かいごはんが食べたいです。

周囲にいくつかある飲食店はどこもおいしくて、町自体も静かで過ごしやすいですが、配達サービスに慣れきった状態で田舎に来ると食事面でのストレスは大きいです。

田舎暮らしで気が滅入るのであれば、脱出して住環境を変えてしまった方がいいかも

ここまで田舎暮らしで気が滅入る原因について紹介してきました。
当てはまる事項が多い人もいたのではないでしょうか。

そういった人は、田舎から脱出する、というのも現実的な選択肢だと思います。
ただ、田舎から脱出したほうがいいです、と言われても、そんなすぐにできるものなの?と感じると思います。
実際、衝動的に都会へ出てもそれはそれで大変です。

時間があるのであれば、色々準備したほうが賢明です。
その中でも、特に準備しておいた方がいいと思う事項は以下の通りです。

引っ越し資金と当面の生活費を貯める

まずは、やはり金銭面の準備をしておく必要があります。引っ越しや当面の生活資金、新生活における初期費用など何かと様々な費用がかかります。もし、一人暮らしが初めての場合、想像以上にお金がかかること実感するのではないでしょうか。

ざっくり言うと100万円は貯蓄した上で、都会に行った方が安心して新生活のスタートを切ることができます。

というのも、家賃6万円の物件を借りたとして敷金礼金などの初期費用で約5か月分が必要となるため30万円は必要となるでしょう。さらに家具家電などの準備費用などで10万円はかかると仮定すると、働き先を見つけるまでに60万円で生活するという計算になりますので、このことはしっかりと理解して今から準備しておきましょう。

自分自身のスキルを高めてどこでもやっていける力を付ける

次に、都会に出て何がやりたいのかを考えてください。そして、そのことに向かってスキルを高めておきましょう。
特化したことばかりではなく、基本的なビジネススキルも然りです。
比較すると都会の方が田舎よりもビジネススキルが高い人が集まっている傾向にあります。

これから就職活動をするにせよ、就職後にせよ今よりスキルを高めて都会に行った方が早く馴染めます。もし田舎で都会の人達に比べて取り残された感があって辛い思いをしたのであれば、なおさらですよね。

明確にやりたいことを決めることができれば、あとはそこに対して向かっていくだけなので話が早いですよね。今の自分よりも都会は何歩も先を行っていると覚悟を決めてスキルを高める努力をしてみてください。気づいた時には今の自分とは全然違う成長した姿になっていることを楽しみにがんばってみましょう。
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