今やテレワークが当たり前となり、お家で仕事をこなせることから、わざわざ家賃や物価が高い都心に住む必要がなくなり、豊かな大自然に囲まれながら伸び伸び生活が出来る田舎暮らしが憧れとして見られるようになりましたが、住んでみると想像以上に大変です。都会では当たり前にできていたことが、田舎ではそう簡単にはいかないなんてことも。そんな田舎暮らしで起こりうる苦労を紹介していきたいと思います。
田舎暮らしは人間関係に苦労する

(1)田舎ならではの人間関係
都会暮らしでは必要がなかったご近所づきあいも田舎では必要になってきます。田舎の人と人とのつながりは距離感が近く、噂話が広まるのもあっという間。都会での当たり前は通じず、その地域独自のならわしがあり、それを身に着けて対応しなければなりません。
(2)内向的な性格では付き合いに苦労。
田舎では、自治会や消防団等コミュニティにほぼ強制的に参加させられることがあります。みんながこのコミュニティに入れられているので、付き合う人を選ぶことは出来ず、苦手な人とのコミュニケーションに翻弄されてしまうなんてことも。内向的であると、これらのコミュニティに参加するのもストレスで日々の生活に気苦労してしまいます。
田舎暮らしは虫に苦労する

自然豊かなことで虫もそこに生息しており、田舎暮らしでは切っては切れない関係。ベランダを開けたらカナブンなどの虫が自身に向かって飛んできたり、大きなGやムカデに遭遇するなんてこともしょっちゅう。
虫嫌いなら虫を退治するのに恐怖と戦いながら駆除をしなければならず、一苦労。
虫を入れないためにも、お家のあらゆる隙間を塞ぎ、害虫駆除グッズを購入し、予防しておく必要があります。
田舎暮らしは交通が不便で苦労する

(1)交通機関が整っていない
田舎は電車が通ってないことがあり、またバスが1時間に一本あるかないかでお出かけするにも一苦労です。またバスの便の情報も地域のイベントに左右されたりすること、時刻表がインターネット上で公開されていないこともあり、実際にバス停に時刻表を見に行ったり、バス会社に問い合わせをしなければいけなくなります。バス一つに乗るにも苦労が出てきます。
(2)移動には車が欠かせない
交通機関が整っていないこともあり、田舎の移動には苦労します。なので、田舎では車が欠かせないです。車があれば移動できる距離も広がり、田舎暮らしの楽しみもより大きくなり、県外にプチ旅行が出来るなんてことも。しかし、近年のガソリン代の高騰もあり車の維持費は軽視できず、車が家計を圧迫してしまうのも田舎暮らしの苦労です。
田舎暮らしは近くにお店や施設がなく苦労する

都会では電車やバスですぐにどこへでも出かけられ、欲しいものがすぐ手に入り、お腹が空いたらお店に入ればすぐ食事が出来ますが、田舎ではお店自体が近くにないことが当たり前です。
(1)欲しいものがあっても手に入れるまでに一苦労
田舎では欲しいものがあったとしても、お店まで遠く、お店まで行くのに時間がかかります。わざわざお店まで行ったのに商品がまだ未発売なんてことも。
ネットで注文しようものなら配送に時間がかかり、すぐには手に入らない上に、送料がかかってしまうこともあります。
(2)お腹が空いたらとにかく自炊!
お腹が空いたらお店が近くにないので、なるべく自分で作らなければなりません。食材を切らしていたら大変。食材を求めて車を走らせ片道30分なんてことも。料理するのを休みたいときも車を走らせ、結局家庭料理のような食堂。おしゃれなカフェやファストフードなんてめったにありません。計画的に食料を調達していないと食事に一苦労です。
(3)娯楽なんてものはほぼない、自分で楽しみ方を探そう
田舎には娯楽施設などありません。自分自身で楽しみ方を見つけるしかないです。アウトドアや自然が好きであれば美しい自然の景色を見に行ったり、キャンプをしたりなど楽しいことがたくさんありますが、インドアではネットぐらいしか楽しみがなく、遊ぶにも一苦労です。
(4)健康面に不安があっても気軽に病院にかかれない
田舎暮らしでは健康面に不安があり病院にかかろうものなら、病院に行くのに一苦労。それでいて医療体制が整っておらず、対応している科がなかったりします。また、病気をしてしまったら通院するのに毎回何時間も車を走らせるなんてこともあります。
意外と嵩む生活費に苦労する

田舎暮らしだと家賃が安く、食品資源も豊富なところから生活コストが抑えられる。そんなイメージを抱くかもしれませんが、実際のところは都会より高くついてしまうこともあります。
(1) 物価は都会より高いことも
田舎は流通にコストが嵩み、またその地域での競合相手がいないため、競合相手の多い都会のお店よりむしろ値段設定が高いなんてこともあります。
(2) 移動のための車が生活費の足を引っ張る
田舎暮らしに欠かせない車ですが、車の保険料、メンテナンス費、ガソリン等の維持費が生活費を圧迫してしまいます。車がないと不便なことから、車の維持費は田舎暮らしの必要な生活費の構成要素であり生活費の足を引っ張る要素になっています。
(3) 家で快適に過ごすのにお金がかかる
田舎暮らしの魅力の1つといえば家賃が安いことですが、これは築年数が経過していることも良くあります。そのような家では家のあらゆる箇所に修理が必要になり修繕費が嵩むことも。また、古い家であると夏は熱気が溜まり、冬は冷気が入りやすいことなどから、家で快適に過ごすために、冷暖房装置の稼働などに都会の暮らしより光熱費が多くかかってしまい、修繕費や光熱費等で結局高くついてしまうなんていうこともあります。
都会より田舎に住んでお金など気にせずに伸び伸び暮らしたいと思っても、想像していないところで多くの出費があり苦労してしまうことがありそうです。
まとめ

自然いっぱいの町でのんびり暮らしたいと思っても田舎暮らしは不便なことが多々あり、人によっては都会暮らしより苦労が多く、のんびりできないこともあります。移住を決める前に憧れだけでなく現実を見て自分と向き合い、都会と田舎どちらを自分は求めているのか考えてみることが大事ですね。
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