「田舎でのびのびと子育てをしたい!」と思う方も多いのではないですか?
確かに、田舎には田舎ならではの時間の流れがあり、都会生活に比べたら、ゆっくりとした時間の流れを感じることも多いです。
「子育て」という、大切な時間をどこで過ごすかは、私たち親にとっても、子どもたちにとっても大切なポイントになりますね。
「のびのびと子育てしたいから田舎へ!」と考えているあなた、ちょっと待ってください。
田舎暮らし的子育ては、子どもの成長にとって大きなメリットがある分、それと同じくらいのデメリットもあります。
メリット部分だけを求めがちですが、デメリットを知っておくこともとても大切なことです。
田舎で2人の娘を育ててきた、私が、田舎暮らし的子育てのメリットとデメリットをご紹介していきます。
田舎暮らし的子育てのメリット

私自身が感じる、田舎で子育てするメリットは3つ。
- 自然が溢れている
- 子どもが気軽に遊べる場所がたくさんある
- 保育園の待機児童が少ない
とっても魅力的なポイントばかりですね。
それぞれについて詳しくお話していきましょう。
自然が溢れている

田舎暮らしの良さと言えば、自然が身近にあるということですよね。
子育てにとっても、自然に触れられる環境があるということは、大きなメリットです。
自然の中には、図鑑に出てくるような植物や虫、鳥などを日常的に見ることが出来ます。
たくさんの植物や生き物に出会うことで、子どもたちの世界は大きく広がっていくんです。
また、川や海、山などが身近にあり、夜空には満点の星空を眺めることも出来ます。
都会生活では、経験することが出来ないことがたくさん溢れていますよ。
さらに、空気が澄んでいるので、子どもたちの健康にもいいです。
私の娘は喘息持ちだったのですが、田舎生活を始めてから、発作を起こすことがとても少なくなりました。
自然豊かな環境で過ごすことは、子どもの健康や、情緒の発達に一役買ってくれますよ。
子どもが気軽に遊べる場所がたくさんある

田舎には遊具がたくさんある公園だけでなく、ちょっとした広場や家の周りのあぜ道など、ありとあらゆる場所が子どもの遊び場になります。
また、多少大きな声を出しても、周りを気にする必要がないのも嬉しいポイントですね。
田舎暮らしでは、地域の方々との関係も多く、「地域全体で子どもを育てる」という環境が自然と整っています。
田舎には、子どもが少ないこともあり、子ども見かけると、気軽に声をかけてくれることが凄く多いです。
子どもの成長にとって、社会性を身につけることはとても大切で、「おはようございます」「こんにちは」などの挨拶を日常的に交わせることで、自然と挨拶の習慣が身に付きます。
地域の皆さんが、我が子のようにかわいがってくれるのは、親にとっても嬉しいことですね。
保育園の待機児童が少ない

今、社会問題にもなっている、子どもの保育園待機児童問題。
田舎暮らしでは、子どもの数も少ないので、待機児童問題が無縁に近い状態です。
地域にもよるとは思いますが、幼稚園の数に比べて、保育園の数が多く、入園しやすい環境があります。
私の住んでいる隣の市では、保育園が少ないのですが、その分、公立の幼稚園でも延長保育に対応してくれ、保育園と同じ時間まで預かってくれるんですよ。
延長保育料金は多少かかりますが、保育園の保育料より高くなることはなく、延長保育専任の保育士が対応してくれるため、手厚い保育をしてくれるので安心して預けられます。
地域自体が、子育て支援に力を入れてくれているので、安心して子育てすることが出来ました。
田舎暮らしで子育てするデメリット

田舎暮らしを始める前に、知っておくべきことは、メリットよりもデメリットの部分かもしれませんね。
デメリットをマイナスに考えるか、デメリットを補う術を考えるかによって、捉え方は変わってくると思いますが、デメリットを知っておくことは大切です。
- 賃金の安さ
- 高等教育を受けられる環境が少ない
賃金と教育、子育てにおいて大きな問題になってしまいそうですね。
賃金が少ない

職種にもよりますが、都会と比較して、田舎は賃金水準が低めです。
最低賃金も、東京と私の住んでいる地域では100円近く差があるんです。
家賃や物価が安いことで、多少カバーは出来ますが、子育てに必要な教育費は都会も田舎も同じようにかかります。
収入が少ないことで、子どもの将来のための貯蓄が厳しくなってしまうことも考えられますね。
子どもの将来のために、生活費の節約が必要になってくるかもしれませんね。
高等教育を受けられる環境が少ない

都会では、私立幼稚園、私立小学校、私立中学など、子どもが教育を受ける環境を選択することが出来ます。
しかし、田舎には私立の幼稚園・小学校・中学校は少なく、公立に通うことが当たり前のような環境です。
大学進学となれば、おのずと家を出て、1人暮らししなければならないケースがほとんどです。
私の長女は現在、大学2年ですが、家を離れて1人暮らしをしています。
娘の友達の多くも、高校卒業後は家を出ざるを得ない状況のなか、頑張っています。
中には、自宅から毎日2時間かけて、通学している子もいるんですよ。
田舎では、都会と比べてはるかに学校数が少ないことで、教育を受けるための選択肢が限られてしまうのは、上を目指す子どもにとってはデメリットでしかありませんね。
また、習い事や塾などの選択肢も限られてしまいます。
子どもの才能を伸ばすためには、時間をかけて遠くの塾や習い事に通わせている友人もいますが、送り迎えなど親の負担が大きくなってしまうのが現実です。
田舎暮らしで子育てを楽しむコツ

田舎暮らし的子育てのコツは、まずママやパパが田舎暮らしを楽しむことが大切です。
子どもたちは、一番身近にいるママやパパの行動や表情を見て、楽しいことや嬉しい事を学んでいきます。
それと同じように、嫌いなこともママやパパから学んでいきます。
よく、ママが嫌いな食べ物は、子どもも嫌いになることが多いと言われます。
それは、その食べ物に対して、ママが嫌な顔をしたり、「嫌い」と口にしていることを、子どもたちが学んでしまうからなんですよ。
子どもはママやパパが大好きです。
大好きなママやパパが好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと日常の中から自然と学び取っていきます。
田舎暮らしについても同じです。
まずは、ママやパパが田舎暮らしを楽しむこと。
そんな、ママやパパの姿を見て、子どもたちも自然と幸せな気分になりますよ。
田舎で育った子どもたちは、いつか都会の生活に憧れる日がくるでしょう。
それでも、田舎で育ったことを、楽しかったと思えるような、子育てをしてあげたいですよね。
都会の利便性を知っている、ママやパパにとっては、田舎暮らしは不便なことが多いかもしれません。
しかし、田舎で生まれ育った子どもたちは、都会の利便性の良さを知りません。
だからこそ、田舎暮らしの良さを伝えてあげましょう。
まとめ:田舎暮らし的子育てを楽しもう!

新しい環境での生活を始めようと考えるとき、大切なのはメリットだけでなく、デメリットを知ることです。
デメリットも考え方次第で、メリットに変えることだってできるかもしれませよ。
田舎暮らし的子育てでは、家族だけでなく、地域みんなで子どもを支えていく事ができます。
身の回りには、子育ての先輩がたくさんいますから、ちょっと悩んだってみんなが背中を支えてくれますよ。
今回、ご紹介した田舎暮らし的子育てと、あなた自身の子育てに対する考え方を比較してみてくださいね。
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