
田舎で自然に囲まれて結婚生活を送りたい!
田舎暮らしをしながら、のびのびと子育てをしたい!
こんな風に、田舎暮らしでの結婚生活を夢見る女性が増えてきています。
田舎育ち、田舎暮らしの私からしてみたら、華やかな都会できらきらした結婚生活に憧れてましたけどね。
人間たるもの、常にないものねだりを夢見るものなんです。
結婚して20年、田舎くらし歴15年の私が、これから田舎暮らしでの結婚に憧れある女性のために、田舎暮らしの結婚生活の実情をお話していきます。
幸せも辛いことも紙一重。
結婚してから「こんなはずじゃなかった…」と思わないために、田舎暮らしの実情を知っておいてくださいね。
田舎暮らしの結婚生活に感じる幸せ

結婚して、田舎生活を始めて15年。
二人の娘たちもあっという間に成長し、長女は進学のために一人暮らしを始めて1年半が経ちました。
そんな娘が、帰省のたびにつぶやく「やっぱりこっちがいいなぁ」の言葉。
若い子なら、華やかな都会の方が楽しいこともたくさんあるだろうし、様々な部分で便利さを感じているはずなのに「田舎がいい」という娘。
私が田舎暮らしでの子育てはしてきたことは、間違いじゃなかったと感じますね。
そんな私が、田舎暮らし15年の中で感じた、幸せの瞬間をご紹介していきます。
- 自然に触れ、季節の移り変わりを身近で感じられる
- 夕食に家族が揃う
- 野菜がタダで届く
田舎には都会にないものがいっぱいありますが、田舎でしか感じられないものもたくさんあります。
自然に触れ、季節の移り変わりを身近に感じられる

自然って、季節によって様々に変化していきますよね。
春には新芽が芽吹きうぐいすの鳴き声を聞き、夏にはカエルやセミの大合唱、秋には紅葉やススキの穂を眺めながら虫の声を聞く、冬はコタツでミカンを食べながら窓の外の冬景色を楽しむ。
そんな自然がすぐそばにあり、日常的に感じることができるんです。
全て日常の中に取り込まれていることなので、全く特別感はないですが、そんな日常に幸せを感じますよ。
うぐいすは鳴き始めはちょっと音痴なんです。
「ホ――――――ホケ…」
「ホッホッホッー----ケキョ」
みたいな感じで、最初は上手に鳴けない様子が、なんだかほっこりするんです。
田舎暮らしの結婚生活ではそんなことも幸せに感じられます。
夕食に家族が揃う

我が家は、長女が生まれた頃、都会結婚生活を送っていました。
当時は主人も残業やら飲み会やらで、夕食を一緒に食べるのは週末くらいしかありませんでした。
しかし、結婚生活を田舎に移してからは、主人が自宅から車で15分のところに転職したこともあり、多少残業したとしても19時ごろには帰宅できるので、家族そろっての食事が常になりました。
また、私の住んでいる田舎には飲食店が少なく、主人の飲み会もかなり減ったんです。
田舎暮らしを始めてから、「家族の時間って大切だなぁ」とすごく感じます。
子どもたちとの会話の中から、学校での様子を夫婦で共有できるのも大切ですよね。
家族みんなで食卓を囲めることは、私自身も幸せですし、子どもたちにとっても必要な時間だと思います。
野菜がタダで届く

ここ数年、異常気象のせいもあって、「野菜高騰」という言葉をよく耳にするようになりましたよね。
家族の健康のためにも、毎日の食事に野菜は欠かせない食材です。
都会に住んでいたころは「野菜が高くて買えない…」なんてこともありました。
しかし、田舎暮らしを始めてから、ご近所さんから「いっぱい採れたから食べて」「商品にならないのだけど食べてくれる?」と、おいしい野菜がタダで届くんです。
スーパーに並んでいるような、形の整った野菜ではありませんが、とってもおいしいんです。
ご近所さんと仲良くなることで、こんな幸せもあるんですよ。

野菜を貰うために近所の人と仲良くするなんて面倒くさい…
そんな風に考えてしまったあなたは、田舎暮らしの結婚には向いていません。
野菜を貰うために、仲良くしているわけではありませんよ。
日常の挨拶や、地域行事に参加することで、私自身を理解してもらった結果、野菜を貰えるまでの仲になったというわけですからね。
田舎暮らしの結婚生活が辛いと感じるとき

結婚後、田舎生活を始めて15年。
もちろん、いいことばかりではありません。
私が田舎での結婚生活の中で、辛いと感じた瞬間をお話していきます。
- 噂があっという間に広まる
- 観光客で生活道路が渋滞する
- 夜間の救急病院が遠い
噂があっという間に広がる

田舎の人って、世間話が大好きです。
暇さえあれば、どこの誰がどうだとか、どこに誰が引越してきた、どこどこの子どもが東京の大学に合格しただとか、第三者からしたらどうでもいいような話が飛び交っています。
我が家のように、都会から引っ越してきたとなると、最初は「旦那が会社でうまくいかなくなった」だとか、「子どもがいじめにあった」なんて根も葉もない噂が広がっていたようでした。
噂は人から人へと話が伝わるうちに、話にどんどん尾が付いていくことも少なくはありません。
最終的には、「旦那が浮気して実家に帰らざるを得なくなった」とまで言われましたからね。
もともと田舎育ちだった私は、「田舎あるあるだなぁ」と思いながらも、根拠のない噂に元気を奪われることもありました。
しかし、情報の周りが早い分、新しいネタが入ると、あっという間に消えていくんです。
さらに、情報が更新されていくスピードも速いので、私たち家族のことを色々理解してもらえるようになると、良い噂に変化して広がっていきます。
今となってみれば、友達との飲み会のネタになるほどの笑い話ですけどね。
私自身が田舎育ちなので、「噂は一時だけ」と思えたから乗り越えられましたが、都会育ちで結婚してから田舎生活をするような人には、この状況が耐えられないかもしれませんね。
観光客で生活道路が渋滞する

これかなりの田舎暮らしにとって、かなりの死活問題です。
観光シーズンの連休になると、市内を走る車は他県ナンバーばかり。
私が住んでいるところは、春は花、夏は海、最近はやりのキャンプ場やグランピング施設が多いので、観光客の数も多い方だと思います。
様々な人が、観光目的で来て下さるのは嬉しいのですが、生活道路が渋滞してしまうのは本当に困ります。
子どもを部活や塾に送っていく際も、普段の倍くらいかかると思って出かけないと、かなりの確率で遅刻してしまいます。
また、県外ナンバーは駐車スペース以外のところに止めてしまうパターンが凄く多いんです。
地元民しか知らなかった抜け道も、あっという間にナビ検索されるようになり、逃げ道なし。
普段、渋滞なんて起こることない地域ですから、週末に現れるちょっとした渋滞にもストレスを感じてしまいます。
夜間の救急病院が遠い

私の住んでいる地域に、病院や診療所はいくつもあり、日中は特に不便を感じることはありません。
しかし、夜間具合が悪くなったら大変です。
夜間の救急診療を行っている病院は地域内にはなく、一番近いところでも車で1時間近くかかります。
以前、胃の調子が悪く、急に胃痛に襲われることが多くありました。
夕食後、しばらくしてから胃に激痛を感じた時には、主人にお願いして夜間の救急病院まで1時間車を走らせてもらわなければなりません。
私の胃痛以外でも、子どもの喘息発作など夜間に救急受診をするときは、本当に大変です。
1時間の移動中に症状が改善すればいいのですが、どんどん悪化してく時には、不安しかありません。
田舎暮らしでの結婚生活には覚悟が必要

都会暮らしとと、田舎暮らしでは真逆の空気が流れていると思った方がいいですよ。
ただ単に「自然に囲まれてのんびり生活したい」という思いだけでは、田舎暮らしでの結婚生活は成り立ちません。
田舎の男性と結婚したい思うならば、それなりの覚悟と準備が必要になってきます。
田舎暮らしで最も大きな壁は、人付き合いの難しさです。
前項でのお話ししたように、田舎での情報伝達のスピードはものすごく早いです。
「都会からお嫁さんが来る!」なんて話題には、みんな飛びつきますよ。
それが、良い内容であるか、悪い内容であるかはあなたに対する第一印象次第です。
また、良く離婚原因として「性格の不一致」を理由にするパターンて多いですよね。
私的に、性格の不一致の根源には「文化の違い」があると思います。
育った環境が違えば、様々な習慣や価値観、考え方にだって違いがありますよね。
お互いの育ってきた文化を、受け入れながら、お互いが納得できる文化にしていくのは、思っている以上に至難の業です。
旦那さんの家族に溶け込むことだけでなく、地域の文化や習わしを学ぶことも必要です。
時には、自分自身を否定されているような気持ちになることもあるかもしれません。
でもそれは、「お互いの文化が違うから仕方のないこと」そう思えたら乗り越えられるはずです。
日本には「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますよね。
田舎での結婚を望むのであれば、「自分の文化を捨てる」くらいの覚悟が必要ですよ。
まとめ:田舎暮らしでの結婚はあなた次第で幸せになれる

田舎暮らしでの結婚生活にあこがれを抱いている女性の皆さん。
この記事を読んで、どんな気持ちになりましたか?
「田舎って怖い…」と感じた方もいることでしょう。
でも、田舎には田舎ならではの文化があり、地域の人々は、それを守り続けているんです。
それだけ、地域に対する思いが強いということですよね。
その地域への想いを否定するような態度をとってしまえば、馴染めないのは当然のことでしょう。
田舎での結婚生活を望んでいるのであれば、その地域のことを良く知ることが大切です。
幸せな結婚生活を送るためにも、自分自身を見つめなおすことも大切かもしれませんね。
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