
- 田舎暮らしを始めたいけど、貯金があまりない…
- 移住にはどれくらいお金がかかるの?
田舎への移住を考える時、多くの人が気になるのが金銭面ですよね。
- 移住するにはいったいどれくらいの費用がかかるのか?
- 貯金が少なくても田舎暮らしを始めることが可能なのか?
- 田舎暮らしをサポートしてくれる制度があるのか?
そんな、田舎暮らしへの疑問に答えていきましょう。
この記事を読み終わった後に、あなたの田舎暮らしへの夢が現実に近づいてくれたら嬉しいです。
田舎移住の際に掛かる費用から必要貯金額を算出

田舎暮らしを始めるにあたって、必要な費用は非常に多いです。
大した額にはならないでしょ、と甘く見ていたらあれよあれよと費用が膨らんで貯金が底をついてしまった。。。
なんてことも。
そうならないためにも、田舎暮らしをスタートするにあたって、必要な費用の内訳についてお話していきますね。
どれくらいの貯金額が必要かは、求めるライフスタイルによって違ってきますが、下記の費用が全て掛かることを前提とした場合、最低でも200~300万くらいは用意しておくと良いでしょう。
最低限必要になってくるであろう費用は、以下の5つ。
- 引っ越し費用
- 住居費用
- 家具、家電等の購入費用
- 車等移動手段の確保
- 当面の生活費
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
引っ越し費用

引っ越し費用に関しては「荷物量」と、「移動距離数」によって変わってきます。
引っ越し費用の相場を、表にまとめてみましたので確認してみましょう。
単身 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族 | |
~15㎞ (同市町村内程度) | 45,000円 | 83,000円 | 100,000円 | 143,000円 |
~50㎞ (同都道府県内程度) | 55,500円 | 93,000円 | 121,000円 | 160,000円 |
~200㎞ (同一地方程度) | 60,000円 | 106,000円 | 135,000円 | 200,000円 |
~500㎞ (近隣地方程度) | 75,000円 | 150,000円 | 180,000円 | 235,000円 |
500km以上 (遠距離地方) | 95,000円 | 200,000円 | 250,000円 | 350,000円 |
こちらの金額は平均的な金額になりますので、正確な金額については引越し業者さんに見積もりをお願いしましょう。
家族4人で、田舎に引っ越そうと考えると、25万くらいは見積もっておくべきかもしれませんね。
ここで、引っ越し費用を安く抑えるコツをご紹介しておきますね。
- 複数業者に見積もり依頼して費用を比較する
- 引っ越し料金が安い時期を選ぶ
- 不用品を処分して出来るだけ荷物を減らす
- 安いプランを探す
このように、様々な方法を駆使すれば引っ越し費用を抑えることは可能です。
ただし、あまりに安い引越し業者を選ぶと、その仕事ぶりにがっかりすることがあるので注意してください。
引越し業者比較サイトや、口コミや評価などをチェックして、安心して頼める業者を選んでくださいね。
住居費用

田舎への移住を考えた時、まず必要になってくるのが住む場所ですね。
住む場所は、賃貸にするか、持ち家にするかによって初期費用は異なってきます。
私の友人には都会からの移住家族が多く、住宅状況も様々です。
- 空き家を安く購入して、リフォームにお金をかけた家族
- 土地を買うところから始め、家を建てた家族
- 賃貸の一軒家に住んでいる家族
- 賃貸アパートに住んでいる家族
ちなみに、我が家は主人の実家所有の土地に家を建てたので、土地代はタダでした。
貯金があり、初期費用にお金をかけられるようであれば、持ち家として購入するのもありでしょう。
もちろん住宅ローンを使用して、家を建てる方法もありますしね。
私が住んでいる地域には、NPO法人が運営する「空き家バンク」というのがあって、市内の空き家をYouTubeで紹介してくれているんです。
家の外観から、内部に至るところまで、細かく紹介されていて、私の友人の中にも「空き家バンク」で空き家を安く購入して、自分好みにリフォームしてますよ。
住みたい地域が決まっているようであれば、自治体のホームページなどをのぞいてみてください。
移住者向けの、お得情報がのっているかもしれませんよ。
家具・家電等の購入費用

新し環境での生活がスタートするわけですから、家具や家電を新しくしたいと考えれば、それなりにお金が必要になってきます。
今の生活で使用しているものを、そのまま使用するのであれば、新しく買い替える費用はかかりません。
しかし、家具や家電などは、重さがあるので、引っ越し費用が高くなってしまうことは頭に入れておきましょう。
別の方法として、今使用しているものは、リサイクルショップなどで買い取ってもらい、新品購入費用の足しにするという考えもあります。
引っ越し前に、買い取ってもらい、新品を新しい住居に届くようにすれば、荷物が少なくなって引っ越し費用も抑えられますね。
車等、移動手段の確保

都会暮らしと田舎暮らしでは、交通機関の運行状況が大きく変わってきます。
地域にも寄りますが、私の住む地域では、バスも電車も1時間に1本しかない状況です。
田舎暮らしでは、家庭に最低でも1台は車がないと自由に行動できませんよ。
田舎での車所有率は、1家に1台というよりも、1人1台と言っても過言ではない状況なんです。
都会のように、車がなくても、「バスや電車があればなんとかなる」というものではありませんからね。
当面の生活費

安定した収入が得られるようになるまでは、日々の生活費も必要になってきます。
在宅ワークなど、引っ越し前の状況と仕事スタイルが変わらない方については、問題ないと思いますが、新たに職を探すとなるとしばらくは収入が減ってしまいます。
当面の生活に困らないくらいの貯金は、必要になってきますね。
このように、田舎暮らしを始めるには、何かとお金がかかってくるというわけです。
貯金が少なくても田舎暮らしを始められる方法


- 田舎暮らししたいけど、今の貯金額じゃ無理かな…
- 今から200万貯める頃にはおじいちゃんになっちゃうよ…
なんて、前項の内容を読んで「田舎暮らしは金銭的に難しそうだな…」と思ったあなた。
諦めるのはまだ早いですよ。
国や各自治体では、移住者支援として様々な助成制度を準備してくれているんです。
いくつかご紹介していきますね。
国が行っている移住支援制度

国は2019年から、「地方創生企業支援事業・地方創生移住者支援事業」として、地方への移住と起業者を対象にした支援が始まりました。
移住者支援事業の支給金額は、地域の中小企業への就職や、地域で起業した場合、単身で最大60万円、家族の場合は100万円が支給されます。
移住者支援制度対象者は、下記項目に当てはまる場合です。
- 東京、神奈川、千葉、埼玉に住居があり、東京23区内へ5年以上通勤していること(移住前10年間で5年以上)
- 移住支援事業を実施している県・市町村への移住
- 移住支援金の対象になっている求人に新規で就業した場合
起業支援制度は、地域の課題に取り組みながら、新たに社会的事業を起業すると、事業費として最大200万円が支給されます。
起業支援制度対象者は、下記項目に当てはまる場合です。
- 東京、神奈川、千葉、埼玉以外、または首都圏内の条件不利地域で社会的起業を行う場合
- 公募開始から補助金事業期間完了までに、個人開業届か法人の設立が可能であること
- 起業地の都道府県または、市町村に住居予定であること
「条件不利益地域」とは、過疎地域自立促進特別措置法、山村振興法、離島振興法、半島振興法、小笠原諸島振興開発特別措置法で定められている地域のことです。
とは言え、見たことも聞いたこともない法律ばかり…。
申し訳ないことに、書いている私でも理解不能な部分が多いです…。
どうこう考える前に、移住したい地域が決まっているようであれば、直接確認した方が早そうですね。
ただし、この支援制度は2024年までの期限付きです。
田舎への移住、田舎での起業を考えているのであれば、早めにチェックするようにして下さいね。
地方自治体が行っている移住支援制度

移住者を積極的に受け入れている市町村などでは、自治体独自の支援制度を設けているところもあります。
内容は、自治体によって様々で、家賃補助や土地、空き家購入費の補助、空き家のリフォームを自治体が行ってくれるなど、居住環境に対する支援が多くみられます。
国が行っている移住支援制度は、首都圏に住んでいて、東京に通勤していなければ、支援を受けることはできません。
しかし、各自治体が行っている支援制度は、その地域への移住を希望しているのであれば、どの地域からの移住でも問題ないところが多いのです。
地域によっては、新築住宅を地元業者に依頼すれば50万、空き家購入に30万円、中学生以下の子どもがいる家庭に新築木造2 階建てを月額3万5000円で貸し出し、20年住み続ければ土地と建物ごと支給されるなどなど内容も金額も様々です。
こういった助成制度を利用することで、貯金額が少なかったとしても、田舎暮らしをスタートさせることは可能になります。
自治体によって助成制度の内容は様々ですので、チェックするのも楽しいですよ。
田舎暮らしで貯金をためるには?

田舎暮らしを始めるために、貯金を使ってしまったら、将来のためにまた貯金しないといけませんね。
田舎暮らしで、上手に貯金する方法をご紹介します。
田舎生活で貯金を貯めるためのポイントは3つ。
- 安定した職に就く
- 身近にあるもので小銭を稼ぐ
- 野菜は作ってみる
コツコツと貯金するためには収入と支出のバランスが大切ですね。
収入を増やすか、支出を減らす。
田舎暮らしでも、将来のために貯金できる方法について詳しく見ていきましょう。
安定した職に就く

都会暮らしと比較して、田舎の物価は比較的低く、家賃もかなり安くなるため、支出面を減らすことはそんなに難しいことではないかもしれません。
しかし、田舎では物価が安い分、給料水準も低くなるということは頭に入れておきましょう。
移住前の仕事が、在宅ワークだった方なら、ワークスタイルを変えることなく、今までと同じ収入を得ることが可能なので、大きな問題はないと思います。
しかし、問題なのは、田舎で新たな職に就こうと考えている方です。
都会で生活していた時と、同職種に就こうと思っていても、その収入は大きく変わってしまいます。
何かしら資格を持っていて、それを活用できる仕事に就く場合でも、給料の基準となる、最低賃金が安いので同等額貰えるとは考えないでくださいね。
私自身、保育士の資格を持っていて、都会でも今の田舎でも保育士として働いた経験がありますが、同じような私立保育園でも給料は5万円ほど減りました。
それまでの保育士経験が加味されても、この状態です。
田舎で新たに職を探す場合は、収入が減る可能性があるということも忘れないでくださいね。
中には、田舎で農業や林業、漁業に従事したいと考えている方もいるでしょう。
林業や漁業で働く場合は、資格が必要になってくる場合があります。
しかし、自治体の中には、そういった田舎ならでは職に就きたいと考えている方を対象に、支援金制度を定めているところもあります。
農業や林業、漁業など後継者不足に悩んでいる自治体も多く、移住者がそういった仕事を希望すれば、研修を受けながら収入を得ることもできます。
そいった制度を利用して、収入を得ながら手に職を付け、新たな世界にチャレンジするのも楽しいかもしれませんね。
身近にあるもので小銭を稼ぐ

田舎暮らしでは、周りを見渡せは自然がありふれていますね。
そんなあなたの身近にあるものが、お金に変わることもあるんですよ。
海辺の散歩で見つけた流木や貝殻、シーグラス、山への散策で見つけた松ぼっくりやどんぐり。
こういった自然の恵みを求めている人って結構多いんですよ。
そのままの状態での販売でも良いですが、細かい作業が好きな方は、アクセサリーや雑貨にアレンジして、ネットフリマなどで販売してみてもいいと思います。
まずはどんなものが需要が高いのか、ネットフリマサイトを覗いてみてください。
きっと、あなたのすぐそばにあるものが、出品されているはずですよ。
ただし、他人の土地に入って集めるのはNGですよ。
野菜は作ってみる

支出面を減らすためにまず思いつくのが、食費を減らすことではないですか?
最近、野菜が高いと感じることがありますよね。
せっかく田舎暮らしを始めるなら、家庭菜園にもチャレンジしてみましょう。
私の地域もそうですが、田舎では高齢化が進み、使っていない畑が結構あって安く貸してくれるところも多いんですよ。
中には「使ってくれるならタダで貸してあげるよ」なんて、優しい人もいます。
私の友人は、畑を500円/月で借りて、様々な野菜を育てています。
最初は家で食べる分だけなんて言っていましたが、最近では近くの道の駅や直売所に出荷するまでになっています。
私は家庭菜園程度ですが、季節の野菜を楽しんでいます。
スーパーに並んでいるような、きれいな形の野菜ではありませんが、とってもおいしいですよ。
このように、田舎ならではの生活を楽しみながら、将来のために貯金を貯めてみてはいかがでしょうか?
まとめ:田舎暮らしを叶えるために貯金をしよう

田舎暮らしを始めようと思うならば、貯金はある程度あった方が安心して新しい生活をスタートできますよ。
あとは、移住したい地域が決まったら、その地域の情報をしっかりと集めましょう。
何事も事前準備は大切です。
地域に対しても「移住したいですよ」という気持ちを伝えれば、様々な情報を教えてくれるはずです。
あなたの理想するライフスタイルで過ごすことができる、素敵な地域が見つかりますように。
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